その度に


花が綺麗に咲いてきているのでお花見でもしに行こうか、誰を誘ったらいいだろうかと考えている間に雨が降ってしまったのできっと花も散ってしまった。例え一人であってもタイミングを逃さず動けたらいいのに。本当は1人でどこでも行けるけどそうしてはいけない気がしてしないだけだ。本当はどんなタイミングでも思いついたらどこにでも連れ出せる彼氏の一人でもいたらそれ以上の望みはない。

私の好きな歌に토이(トイ)というグループの「그럴때 마다」(その度に)がある。

歌詞の内容は「ご飯食べたくなったら他の人を探さないでボクを呼んで 君のわがままがしあわせなんだよ。寂しくなったら思い出して、自分自身より君のことをなにより一番に考えてる男がいるってことを!」という片思いゾッコン振り向いてもらえなくても君が大好き男ソングなのだがこれを聞きながら「こういう人がいたらどれだけしあわせか」という思いに浸っている。そしてこういう男がいるくせに付き合ってもあげない、けど一人でご飯食べたくなったらなんの罪悪感もなく気軽にこの男を呼び出すような女は山ほどいるんだろうなと嫉妬の気持ちが湧く。わたしなら秒で付き合いたい。ちなみにわたしは付き合ってもらえない男の子にでも呼び出されたら断らないし相手を待たせたら悪いので秒で化粧してすぐ行くタイプです。自分で書いてても彼氏できなさそう。

わたしは春が好きだ。ちなみに春について回る別れは全く苦手じゃない。苦手になりたい。あまりに人とスルッと別れられるタイプなのて情緒がない。もっと感情的になったりしたほうがそれっぽいしかわいいのだが感情をこじらせたときの疲労感がとにかく苦手なので極力避ける。

春になると基本的に春っぽいものを身につけ始める。文字だけで見るとかなりかわいい。ちなみにそれを身につけているのはわたしなので実際あまりかわいくない。棚の奥にしまっておいた桜色のアイフォンケースを再び取り出し、待ち受け画面を桜の画像に変え、パールのネックレスとパールのピアスをして桜色のトップスで街に出る。最近は新しいネイルを桜色と白にしてみた。似合わなくて悲しんでいたら親友に「悪くはないから大丈夫」といわれた。そこは「似合ってる」でいいだろ。

新しいネイルを見つめていると母親からの連絡が来た。高卒で社会人になった弟のスーツ姿の写真とわたしの幼馴染が結婚したという話題だった。その幼馴染は高校卒業後銀行に勤めていた。銀行員と結婚したのかもしれないし詳細はよくわからないがどっちにしろ幸せに溢れすぎている。わたしは似合わないピンクの爪を見つめながら異国の地でひとり、満員の地下鉄に揺られていた。

火曜日までに作文の宿題で「わたしの理想」を800字で書かなければならない。なぜ絶妙なタイミングでわたしに追い打ちをかけるのか。100文字を使って「日本では理想を持たないほうがいろんな職業に適応できて便利なのでわたしも理想は極力持たないようにしています」と書いたところで鉛筆を止める。先生が「事実をかけといっているわけじゃないから適当に作ってでも面白く書くことが大事」といわれたのを思い出して「職業への理想はないけれど家族がほしい」と書き始めたところで切なくなってやめた。以前に日本で「10年後の自分になったつもりで今の自分に手紙を書く」という作文を書かされたことがある。「30歳になりました。旦那も子供もいてしあわせです」と書きながら「なんだこれ」と思った。

わたしは地下鉄に乗るのが好きだ。座れない時は嫌いだが、席に座って自分の場所を確保されている時はずっと乗っていたい。どこかに向かい続けて周りには知らない人しかいなくてどんどん降りてどんどん乗ってくるのがいい。街の景色も見えないしただ淡々と走り続けて周り続けるのがいい。地下鉄に乗っている時はだいたいすごくぐっすり眠るかヒップホップを聞きながら恋愛小説を読む。 ラッパーたちの怒りや悲しみやあれこれを歌にしてそれでお金を稼いでる生き方はすごいなと思う。怒りや悲しみがあっても瞬時に封じ込めるしそのエネルギーでなにをしてお金を稼ぐなんて普通じゃない。そのメッセージがこもった曲を日本人のわたしが中国で地下鉄に揺られながら聞いてるなんてきっと本人は想像もつかないだろう。だからこんなに人生に嘆いた詞を書いてるんだろう、十分すごいのに。曲の中で不適切表現でピーが入るなるて椎名林檎以来2回目だ。このラッパーもいつか結婚して愛する子供ができて家庭を持ったら愛の歌とか書き始めるんだろうか。



그럴때 마다(その度に) 토이

반복된 하루 사는 일에 지칠때면 내게 말해요 
繰り返す1日を生きることに疲れた時は僕に言って
항상 그대의 지쳐있는 마음에 조그만 위로 돼 줄께요 
いつだってあなたの疲れてる心を少しだけ癒してあげる

요즘 유행하는 영화 보고플땐 내게 말해요 
最近流行ってる映画が見たい時は僕に言って
내겐 그대의 작은부탁 조차도 조그만 행복이죠 
僕にとってはあなたの小さな頼みさえちょっとした幸せなんだ

아무런 약속도 없는 일요일 오후 
なんの約束もない日曜の午後
늦게 잠에서깨 이유없이 괜히 서글퍼질땐 
遅く眠りから覚めてわけもなくすごく悲しい時は
그대곁엔 세상 누구보다 그댈 이해하는 
あなたの側には世界で誰よりもあなたを理解する
내 자신보다 그댈 먼저 생각하는 남자가 있죠 
自分自身よりもあなたを最初に考える男がいるでしょ?
오래동안 항상 지켜왔죠 그대 빈자리 
長いことずっと空けておいたよ あなたの場所
이젠 들어와 편히 쉬어요 
もう戻ってきて楽に休んでよ


혼자서 밥 먹기 싫을땐 다른 사람 찾지 말아요 
1人でご飯を食べるのが嫌な時は他の人を探さないで
내겐 그대의 짜증섞인 투정도 조그만 기쁨이죠 
僕にとってはあなたのむかついたわがままだってちょっとした喜びでしょ
아무런 약속도 없는 일요일 오후 
なんの約束もない日曜日の午後
누군가 만나서 하루종일 거릴 걷고 싶을땐 
誰かに会って一日中歩きたい時は
그대곁에 세상 누구보다 그댈 이해하는 
あなたの側に世界で誰よりもあなたを理解する
내 자신보다 그댈 먼저 생각하는 남자가 있죠 
自分自身よりあなたを最初に考える男がいるでしょ?
오래동안 항상 지켜왔죠 그대 빈자리 
長い間ずっと空けておいたよ あなたの場所
이젠 들어와 편히 쉬어요
もう戻ってきて楽に休んで