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持ちものは少なく、大切なものは頭に


 暖かくなってきたと思ったら最近わりと寒い。冬服がないので寒いけど夏みたいな格好でサムゥと思いながら過ごしている。

4月も終わりが見え始めていよいよ帰国へのカウントダウンができる頃になってきたのだけれど早く帰りたすぎてあと2ヶ月半がとんでもなく長い期間に感じる。もうここでは十分暮らした。

続けることがなにより苦手だ。同じ生活をしていると狂いそうになるし毎日決まったことをするのがとにかく苦手である。なにかをはじめたばかりのあの若干吐きそうなくらいの緊張感と疲れがないとワクワクできなくて、ワクワクできない生活が続くと不安でどうしようもなくなる。

簡単に言ってしまえば「かなりの飽き性」なので同じ服を何年も着るなんて絶対できないし髪を伸ばし続けることもできないし部屋を模様替えしてみたり歩く道を変えたり新しいバイトをしてみたりとにかく落ち着きたくないのである。そのくせ口癖は「落ち着きたい…」なのだ。実際落ち着いてきた頃に退屈で発狂する。小さい頃から「落ち着きたいから結婚したい」と言っているのだが結婚して定住して専業主婦になったら魂がなくなるかもしれない。そしたら子育てをしたい、アドベンチャーな気がする。

なんでこんなに帰りたがってるかというともうあまりにも落ち着いてしまったからだ。ここに来たばかりの時はなにも知らない土地の開拓から始まり、全てが新しかったし全てが困難だった。大学の書類の手続きもビザの手続きもあれもこれも全部1人でやって基本的に相手がなに言ってるのか全然わかんないし友達もいないしご飯を食べようにもどこで食べればいいのかわからないしメニューは読めないしなにがでてくるかわからないし何から何で本当に手探りで毎日家に帰るとぐったりしていたが楽しかった。毎日新しい出会いがあっておもしろかった。

今はもうすっかり慣れてしまった。必要なものができれば通販で頼んで部屋に届くし、ご飯もいろんなところに入りやすい店がもうあってどこでも1人で行けるし手馴れたものだ。学校の授業もぼーっと出ていればそれなりにわかるようになってきたし気分が乗らないとネイルに行ってみたり友達と会ってみたり映画を見に行ってみたりしているがそれにももうすっかり慣れきってしまって新しいことではなくなってしまった。韓国語で接客をする機会にも恵まれ、朝から晩まで韓国語で業務的な内容を話していた時はついていくのに必死で大変だったが今はもうそれにも慣れた。新しいことをしたくてこの前初めて美容院に行ってみて髪をばっさり切ってみたがまぁそれだけだった。

新しいことにはお金がかかりやすい。わたしが動くとお金がかかる。それでもわたしは退屈な生活が本当にだめなので暇があればお金はなくても外に出てなにかを買ったりしてみたりするタイプだ。物の買い方としては、買わない人から見ると破壊的に買う方だと思う。ただ捨てるのもめちゃくちゃ早いし迷いがない。

わたしは飽き性の行く末は「同じところに長く住めない」だと思っている。なんとなく自分が将来的に同じところに長くすまない生活をする人間になりそうというのを予想しているのでいつでも身軽である必要があると思っている。

破壊的に買う服も何度か着てみて似合ってないと思ったら思い残さず捨てるし本も読んだら捨てるし写真や思い出の品も基本的には捨てる。いつでもスーツケースとリュックに全てを詰め込めるくらいの少なさがちょうどいいと思っているしそれくらい身軽な生活に憧れる。というかお金すらあれば全てのものを捨ててもいいと思っている。次のものを買えばいい。買えるものはまた買えばいい。もったいない精神があまりない。買わないでトライしないほうのがもったいない。自分の中に摂取しないほうがもったいない。買えるものは買って自分が満足するまで使ったり読んだり見たり取り入れたりして終われば捨てる。どっちかというとものとして残らないもののほうがわたしにとっては信頼できる。だから本や映画は読んでおいて見ておいて頭の中に残しておくし思い出も基本的に頭にあるから大丈夫だと思っている。そういうものは並べて見ることはできないけどこうやって文字にしたり口にだしたらどんどん鮮明に蘇るし意外とものとして残さなくても大丈夫だ。

帰ることばかりを考えているのであのスーツケース一つに入れるものを何にするかということをすごく頻繁にかんがえる。

どう考えても今ある生活のすべてのものを持っては帰れない。となるとなにを持って帰ろうか?わたしとしてはお気に入りの夏服を一番優先したいところだ。日本に帰った時に一番最初の数ヶ月は実家暮らしになるのでその時に気分があがる服がないというのは一番困る。土地的にぱっと名古屋にでれるわけでもないしその時はまだバイトもしていないのであまり服にお金もかけられなさそうだ。

しかし冬服は全部捨ててもいいと思っている。一枚残らず捨てて帰っても別にいいと思っている。思っていたのだが母親に「冬服全部捨てて帰るね」と連絡したら「もったいないから送れ」とのことだった。親から追加で送られてきた親や弟の冬服もまた着るから送り返せとのことだった。というかまた着るなら送ってくるなよと思った。それにしてもわざわざ高いお金を払って送り返すまでの価値があるのだろうか…帰って新しい服買えばいいじゃないか。わたしがバイトしてお母さんに服を買ってあげなければ…

このわたしのなんでもすぐ買う(特に本や映画や音楽やライブや教材への投資額がはんぱじゃない)捨てるが家族には全く理解されないようで「頭おかしい」と思われているようだ。

最近電子書籍を買って読んでいるのだがそれに関しても親からすると「ものじゃないし一回読んだらもう読まないのになんかもったいない」みたいな感じらしい。

わたしは今ぼーっとしている時間がすごくもったいなくて欲がある時にその元気がある時にたくさんいろんなものを摂取しておきたいのにできないことがすごくストレスだ。ものの摂取にはお金がかかるのではやく日本に帰って働きたいしそのお金でいろいろ買ったり見たり出掛けたり体験したりしたい。

こんなところでなにやってるんだろうか。

とはいえ、ここは1年前には夢まで見た、あんなに苦しんでまで来たかった生活したかった土地だ。帰りたい帰りたいと思っているなんて1年前のわたしには申し訳ない。

だが1年前のわたしに申し訳ないままダラダラ暮らすよりもそれは違う。やりたいことがあるのに金銭的な心配をして行動の開始までに時差が出ることほどストレスなことはない。からはやく日本でお金を稼ぎたい。

最近の生活は新鮮味がまるでないし新鮮味がない生活への手助けとなるちょっとした趣味すらも閉ざされているのでさらにストレスで生活にハリが出ない。

まとめると日本に帰ってバイトしてそのお金で山ほど本読んで映画見て出かけて人に会いたい。読みたい本が手に入らないストレスでこんなに日本に帰りたくなるとは思わなかった。(着地点)

生活がつまらなすぎてなんにも書きたいことがない…