最近読んだ本感想

暑いですね。野外駐車場の料金を貰うバイトをしているので

毎日暑さでぐったりしています。というかめちゃくちゃ焼けた。

22年間守り続けてきた「外に出ない」が完全に崩壊して手の甲とか普通に真っ黒になってる。白くするのは大変なのに黒くなるのはこんなに一瞬なんだね…。つら…。

 

バイト中基本的に外で椅子に座って車が来るのを待つだけなのでなにをやっててもいいというか、かといって6時間半携帯触っててもすぐに飽きるし曲を聞いていてもなんだかんだ飽きるしANNだとしてもラジオは一日に三回半くらい消費しちゃうしでとにかく時間がありあまって暇なので(だけど時給良い)本を読んでたんだけどおもいの他たくさん読んだのでここに一応メモがてら…。

 

1.西加奈子「サラバ!上/下」

本を大量に買って大量に消費して「無理~読む本もないし買うと高いし運転できないから図書館にいけないし無理~無理すぎる~」とゴロゴロしながら嘆いていたら弟が西加奈子の本だったら僕も読みたいからメルカリで買ってあげるよ、給料でたし!(メルカリで買うところがいかにも節約家の弟)といって買ってくれました。サラバ!が読みたいのに上下巻だしハードカバーだから高いしそれ買ってお願いお願い~~~と言ったら二日後くらいに「その段ボールお姉ちゃんのだから開けていいよ~」と言われ開けるとめちゃくちゃ状態のいい本が二冊入ってました。ありがとう弟!!!本当に状態が良くて読んでいてもなんの汚れもないし、栞みたいな紐も使った形跡がなくぺしゃんこのままだったし表紙とかの状態もあまりにもいいので「売り手のかたはちゃんと読んでから売ったのかな…?読まずに売ったならもったいなすぎる!こんなおもしろい本!!」と思ったレベルにめちゃくちゃおもしろかった。帯に若林やら又吉やら林檎ちゃんやら角田光代やら朝井リョウのコメントが載っていて帯見ただけでもめっちゃ気になる!はやく読みたい!となる感じ。それにしても一冊が結構分厚いし上下巻あわせると結構な長さになるので飽きずに読めるかな…と思ったんだけどなんてことなかった。一日目に上巻と下巻の半分まで読んで二日目の午前中には全部読み終わってた。それくらいおもしろかったからどんどん読み進めちゃった。ストーリー展開がない物語が苦手な人には上巻、下巻の途中くらいまで結構退屈に思えちゃうかもしれないけど、例えば主人公の生き様の過程を丁寧に追って行ってくれてその時の心情や周辺人物の描写を丁寧に書いてくれて短めのエピソードがどんどん語られていくタイプの話が好きな人はかなり引き込まれる気がする。下巻の中間からなにやらソワソワしてきて気を抜くとうっかり泣きます。帯に若林からのコメントで「30代のクズを救えるのは、日本で西さんだけ。マイナス思考の私が泣きましたから。」と書かれてるのを見ていたので「泣く話なのかな?」と思いながら読み進めていても「う~ん、泣く雰囲気じゃないんだけどこれからどんなことが起こるんだろう?」という感じでなんだかんだ下巻の終わりの方まで行ってしまって「あれ~?」と思っているとある場面でうっかり泣いた。「あ~こういうことか~!」という感じ。泣いたといってもその時わたし、美容院でパーマあてられてた状態だったから必死にこらえてちょっと流して読んだ(笑)だからもう一回読み返したいな~。でもわたし、同じ本を何回も読むのがすんごく苦手で何回も読み直した本って数えるほどしかないからちょっと手がとまってる状態…。一回目は勢いで読んだけど二回目この長さに耐えられるか…。でもこの本、おすすめです。

 

2.窪美澄ふがいない僕は空を見た

古本屋でぼ~っとタイトル眺めてたら見覚えのあるタイトルで、なにかな?と思ってたんだけど映画が話題になってたのを思い出して買ってきた。読み始めて「あ~!コスプレのやつだ!」ってすぐ映画の予告で見た場面を思い出した。一個目の話でちょっとびっくりしちゃったんだけど三番目の話なんかはうっかり泣きかけた。(涙腺弱い)一個一個の話にわりと社会的な問いかけみたいな問題がうまく挟み込まれていて(もちろん話を読んでる時は物語の流れにひきこまれるけど)各章を読み終わったあとに「う~~~~~~ん」となる感じ。作家さんは広告制作会社勤務後、出産を機にフリーの編集ライターって書いてあった。なるほど、文章がめちゃくちゃ読みやすくておもしろくていいな~他の本も読んでみようかなと思った。見つけれてよかった!お気に入りの作家さんになりような予感がするので別の本も読んでみる!

 

3.朝井リョウ「時をかけるゆとり」

同作家の「何者」をこの前読んだらすんごいおもしろくて(おもしろいっていうか衝撃だった。面白いっていう表現でいえば全然面白くなくてむしろ読み終わった後落ち込んだ…)他の本が気になっていたところエッセイが弟の部屋にあったので「読んでいい?」と言ったら「僕それ読み始めたんだけどエッセイだって知らずに買ったし長くて途中で読むの辞めた」と言ってた。読み始めたらなんというか「こいつ~~~!」という感じだった。賢いし文章も書けるしちょっと俯瞰してますよ~みたいな感じを出しつつ普通に大学生らしいこと全力でやる系の大学生じゃん~ただの早稲田大学の大学生や~~ん!ってなりました。エッセイとしておもしろいかおもしろくないかで言われたら普通におもしろいんだけど割と普通に大学生あるあるって感じで大学生が読んだら友達のブログ読んでるみたいな感じになる気が…。でも解説で作家の光原百合さんって人に「かなり素敵な世代」というタイトルで大絶賛されていて「とにかく面白い、おかしい。何度も噴き出しながら読み終えた後、心がほんのりと晴れている。」と書かれてたので年代が違う人が読んだらめちゃくちゃ新鮮な世界に映るだろうしそういう感想を持つのかもしれない。あんな社会派の鋭い小説書いてる朝井リョウのギャップ!みたいな感じで見たらおもしろいのかもしれないけど、超おもしろかった!!!ってほどではなかったかも…。大学生ってみんなこんな感じだよね…。てかわたしの友達たちとかエッセイ書いたら超おもしろそうだよね…。おもしろエピソードありまくりだもんね…。

 

4.リリー・フランキー「女子の生きざま」

続いて古本屋で買ったリリーフランキーのエッセイ。1998年発刊のエッセイなのにめっちゃおもしろくて読みながら笑った(笑)なんで女の生態をこんなにわかってるのか聞きたい(笑)今この小説に書かれていることを例えばテレビとかで発言したりしたらネットが大荒れになるだろうなということがめちゃくちゃに書かれてるけどあながち間違ってないから笑える。って感じ。女性問題とかジェンダー問題に関心がある真面目な人が読んだらブチ怒りそう。最後まで読めないと思う(笑)前日に朝井リョウのエッセイを読んだあとだったのでさすがエッセイのプロは格が違うな…と頷いてしまった。朝井リョウのエッセイが「就活」とか「SNS」とかそういう単語で溢れているとしたらこのエッセイは「ガン黒」とか「ルーズソックス」とかいう単語がめちゃくちゃ出てくる。(エッセイの前半でガン黒が流行っていなくて後々流行っているのも時代を感じる…ガン黒が流行る前から書きはじめられてるなんて…!)そんな古すぎる単語が並んでいるのにめっちゃ共感してめっちゃ笑えるところがすんごいなと思った。最後まで楽しく読んだのに、あとがき1(初版のあとがきと文庫本版のあとがきで2つあとがきがある)の最後が「こんな本のあとがきまで読んでいるようじゃぁ、キミもまだまだ幸せが遠いかもしれないと、先生は少し心配しています。」と締めくくられた上、あとがき2では「夏目漱石を読む女子とこの本を読む女子とどっちの女子がいい女子かといえば、どっちもダメな女子ですね。本なんか読んでるヒマがあったら、町に出て、カリカリ梅を食べるべきです。それでは、また。」と終えられている。しかもそれが2000年8月に書かれているもので「16年越しに言われたのにめっちゃ響くやん…」とちょっと切なくなりました。16年越しにこんな本読んでる女子はどうですか…(答えは聞きたくない)

 

5.山崎ナオコーラ人のセックスを笑うな

中学生くらいの時に読んだような気がして古本屋で見つけたのでまた買ってきて読み返した。今は好きな作家を挙げろといわれたら絶対に「山崎ナオコーラ」の名前を挙げると思うけど当時はこの作家のことを意識せずに読んだな~後で「あ、あれも山崎ナオコーラのだったんだ!」と知った。当時は映画もめちゃくちゃ話題になってて(あの時まつけんめ~っちゃ大好きだった。し、蒼井優も大好きだったし永作博美も超憧れてた)何回も映画見たけど小説はそんなに印象に残ってないんだよな~。今回も読み直したけど普通に普通だなと思っちゃった。けど、山崎ナオコーラの小説の恋愛ってふわ~っと別れて終わるから結構好き。なんだかんだ一番好きな本は「長い終りがはじまる」だな。人のセックスを笑うなは大学生の男の子がめっちゃ年の差の先生と付き合う(?)話だけどあんまり現実味ないというかあまりにも映画っぽい!でもわたしが好きなやつはクズ大学生の音楽に詳しい男の子とダラっと恋愛しちゃう話。結局だらっと別れて終わるけど。そういう小説とか漫画めっちゃ好き~~~~(あかん)

 

6.村上龍「逃げる中高年、欲望のない若者たち」

いかにも好きそうな作家なのに読んだことないんだよね。コインロッカーベイビーズも限りなく透明に近いブルーも半島を出よも。あ!!!!読んだことあったわ!13歳のハローワーク。丁度発売されたその時12歳くらいで、朝会で学校の先生が紹介してたの見てすんごい欲しくて。12歳の自分にとって13歳っていうのがタイトルに入ってる本を今読んで置かなくちゃだめな気がしたんだよね。んで本屋さんに行ったらすんげー高いの。3000円くらいするんだよね。んで、自分のお小遣いで買えなくてお母さんに何回も頼んで買ってもらった記憶がある。開いてびっくりしたんだけど小説じゃなくていわゆるちびっこ向けの職業図鑑だったの。それでがっかりした覚えもある。けどなんだかんだ興味のある仕事を見つければすぐその本開いてたな~。わたしの興味分野はなんだかんだ「正しいルートはない」とか「狭き門」とか書かれてて全部絶望してたけど(笑)それで、これはいわゆるエッセイ?エッセイではないか。短めの社会評論みたいな感じの文章がブワーっと載ってる感じ?でもすんごいおもしろくてもっと読ませてくれ~って感じだった。これも2000年も本なんだよね。社会評論なのに16年経っても読めるってすごいな~って思って。16年たってスマホやネットが普及してどんどん変化してるけどそれでも批判されるべき社会の本質はあんまり変わってないのかなって思った。この本のいいところはなんといっても装丁がめちゃくちゃきれい。読まなくても部屋に飾っておきたいくらい洗礼されてて、わたし本についてるブックカバーっていうの?表紙とかの部分、あれ捨てて読みたい派だから(売るためにとっとくけど)こういう本いいよね!ていうか中国の本全部こういう風なの。日本もこうしたらいいのに!あと「重そう」という理由だけで敬遠していた小説読んでみる気になった!

 

7.イチョルファン/草彅剛訳「月の街 山の街」

大好きな若林がなにかで勧めてたのを思い出してSMAPのあれこれにも思いを馳せながら古本屋で見つけたので買ってきてみた。韓国のいわゆるちょっと貧しい地域で本当に起こった心温まる短編がたくさん載ってる本。amazonのレビューには「いい!」というのが多かったんだけど道徳の本を思い出して途中から読む気なくなってきちゃってすんごい流し読みした。というか今本のこと調べたら中学校の教科書に掲載されたって書いてあるわ。わたし小さい頃から道徳が本当に嫌いすぎてまともに受けなさ過ぎて担任の先生から母親に電話かかってきたことあるくらいだから当時のこと思いだしてしまった。こういう本が読めないっていうのは小さい頃から変わってないんだな…と自分に悲しくなりました(笑)でも普通にいい話だし心温まると思う!わたしもこういう翻訳できるくらいまでもっと勉強したいな~

 

8.平野啓一郎「私とは何か『個人』から『分人』へ」

この新書、すんごいレビューよかったから買って読んだんだけど自分のなかであまりにも当たり前にしてる考えがそのまま書いてあってびっくりした。もちろん私は「個人」とか「分人」とかそんな言葉で考えたことも定義したこともなかったけど「いや、当たり前じゃん」という感じだった(笑)わたしにめちゃくちゃ嫌いな人とかがあんまりいないのは(ほんとだよ!笑)こういう考えをしてるからなんだろうけど言語化されることで「なるほど!」ということはあった。でも新書で強調したいところを太字で書いてくるのがすんごい嫌いで、いちいち太字のフォントが気になっちゃった。大事なところは自分で考えるからフラットな状態で文字を読みたいわ…。でも後半の「なんで殺人はいかんのか」みたいなところは結構「ほー!」ってなった。普段の生活のとこだけじゃなくて哲学的な部分にまで「分人」という概念を発展させててすげー!と思った。

 

9.プチ鹿島「教養としてのプロレス」

プロレスのことがめっちゃ書いてあるかと思いきや、エンタメ評論をプロレスに関連付けてしてみる文章っていう感じだった。いやもちろんめっちゃプロレスのことも書かれてるんだけどね。プロレスのこと知ってる人が読んだらもっともっとおもしろいと思う。アイドルとプロレスのことを関連付けて書いてる章についてはそれまでの流れを読みながら「これアイドルにも関連付けれるな~」と思っていたので「きたー!予想当たった~!」となんかうれしくなりました(笑)でも終盤「いやそれは無理あるわ」とか「しつこいわ!!もうプロレス関連付けんでもいいじゃん!!!」ってなってきて最後の章は完全に流して読みました(笑)もともと雑誌の連載とかだったのかな?連載とかで読んだらすごいおもしろいと思うけどあんだけの量まとめて読むと「しつこーい!」ってなった(笑)一日で全部読み切ろうとしたのがいかんかったかな…。でも、まあああいう切り口の文章を読んだのは初めてだったので結構おもしろかった!あとこの本も装丁がめちゃくちゃシンプルできれい。

 

 

 

この9冊が今日まで一週間で読んだ本。並べると結構読んだな~。

今は川上三映子の乳と卵を読みながら山田詠美の無銭優雅を読んでます。

どっちも結構前から少しずつ読んでるんだけど相性が悪いみたいでなかなか進まない…。もうこの二冊しか残ってないので読まざるをえない(笑)

 

本を買いすぎて真面目に金欠なのでバイト代を待ってまたドバッと気になってる本買いだめて読もう~。